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NVIDIA JetPack SDK は、エンドツーエンドのアクセラレーテッド AI アプリケーション構築のための最も包括的なソリューションです。JetPack SDK は Jetson モジュールと開発者キットをすべてサポートしています。

JetPack SDK には、Linux OS を搭載した Jetson Linux ドライバー パッケージ (L4T) とディープラーニング、コンピューター ビジョン、アクセラレーテッド コンピューティング、マルチメディア用の CUDA-X アクセラレーテッド ライブラリと API が含まれます。またホスト コンピューターと開発者キット向けのサンプル、ドキュメント、開発者ツールも付属しており、ストリーミング ビデオ分析のための DeepStream、ロボティクス向け Isaac といった上位レベルの SDK をサポートしています。

JetPack 4.6

JetPack 4.6 は最新の製品版リリースで、Jetson AGX Xavier Industrial モジュールをはじめ、すべての Jetson モジュールをサポートします。JetPack 4.6 には、Triton Inference Server のサポート、CUDA、cuDNN、TensorRT の新しいバージョン、VPI 1.1 と新しいコンピューター ビジョン アルゴリズムおよび Python バインディングのサポート、L4T 32.6.1 と OTA (Over-The-Air) アップデート機能、セキュリティ機能、Jetson に接続された内部または外部メディアのフラッシュに使用できる新しいフラッシュ ツールなどが追加されました。

JetPack 4.6 で追加された機能の一覧については、以下の各セクションをご覧ください。

NGC では、L4T ベースのコンテナーに加えて、JetPack 4.6 向けの CUDA ランタイムおよび TensorRT ランタイム コンテナーがリリースされました。

JetPack のインストール

SD カード イメージを使用した方法
NVIDIA SDK Manager を使用した方法

JetPack は Jetson の Debian パッケージ管理ツールを使ってインストールやアップグレードを行うこともできます。ホストにインストールする JetPack コンポーネント用の Debian パッケージもホストしています。手順については JetPack 関連資料をご参照ください。

その他のリソース

JetPack の主な機能

OS

NVIDIA L4T はブートローダー、Linux カーネル 4.9、必要なファームウェア、NVIDIA ドライバー、サンプルの Ubuntu 18.04 ベース ファイルシステムなどを提供します。

JetPack 4.6 には L4T 32.6.1 が含まれ、以下のような特徴があります。

  • Jetson AGX Xavier Industrial モジュールのサポート
  • Jetson Xavier NX での新しい 20W モードのサポート: ビデオ エンコードおよびビデオ デコードのパフォーマンスとメモリ帯域幅が向上します。付属の 10W および 15W の nvpmodel 構成は、JetPack の以前のリリースにおける 10W および 20W モードのパフォーマンスと変わりません。以前のリリースでカスタムの nvpmodel を作成した場合、JetPack 4.6 で使用するためには再生成を行う必要があります。詳細については、リリース ノートをご覧ください。
  • イメージベースの OTA (Over-The-Air) アップデート ツール: 現場の Jetson 製品向けにエンドツーエンドの OTA ソリューションを開発できます。Jetson TX2 シリーズ、Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier シリーズでサポートされます。OTA ツールは、L4Tのページの「Tools」セクションからダウンロードできます。
  • A/B ルート ファイル システムの冗長化: 冗長なルート ファイル システムをフラッシュ、維持、更新します。不具合が発生した場合には、機能しているルート ファイル システム スロットにフォールバックすることで、OTA 中のフォールト トレランス (耐障害性) を強化します。Jetson TX2 シリーズ、Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier シリーズでサポートされます。
  • Jetson に接続された内部または外部メディアのフラッシュに使用できる 新しいフラッシュ ツール1: Jetson TX2 シリーズ、Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier でサポートされます。この新しいツールでは、フラッシュに初期 RAM ディスクを使用するため、従来の方法と比較してフラッシュ速度が最大 1.5 倍になります2
  • Jetson TX2 シリーズのセキュア ブートの強化3: 暗号化のサポートがカーネル、カーネル DTB、初期 RAM ディスクに拡大されました。
  • 外部メディア4ディスク暗号化のサポート: Jetson AGX Xavier シリーズ、Jetson Xavier NX、Jetson TX2 の保存データを保護します。
  • Jetson Xavier NX と Jetson AGX Xavier シリーズの CBoot への NVMe ドライバーの追加: NVMe 上のルート ファイル システムからカーネル、カーネル DTB、初期 RAM ディスクの読み込みが可能になりました。
  • Jetson-IO ツールの強化: カメラのヘッダー インターフェイスを構成したり、デバイス ツリー オーバーレイを使用してカメラのサポートを動的に追加したりできるようになりました。
  • Raspberry-PI IMX219 または Raspberry-PI High Def IMX477 向けの構成のサポート: Jetson Nano 2GB、Jetson Nano、Jetson Xavier NX 開発者キットで Jetson-IO ツールを使用して、ランタイム構成を行うことができます。
  • Jetson 向けの JetPack および L4T Debian パッケージの直接ダウンロード リンク

  • 1NFS からのフラッシュ は廃止予定で、代わりに初期 RAM ディスクを使用する新しいフラッシュ ツールが提供されます。

    2フラッシュのパフォーマンス テストは、Jetson Xavier NX の実稼働モジュールで実施されました。

    3Jetson Xavier NX と Jetson AGX Xavier シリーズでのセキュア ブートの強化によるカーネル、カーネル DTB、初期 RAM ディスクの暗号化は、JetPack 4.5 でサポートされました。

    4eMMC などの内部メディアの暗号化は、JetPack 4.5 でサポートされました。

TensorRT

TensorRT は画像分類、セグメンテーション、物体検出ニューラル ネットワークのための高性能ディープラーニング推論ランタイムです。TensorRT は NVIDIA の並列プログラミング モデルである CUDA を基盤としており、すべてのディープラーニング フレームワークに対して推論を最適化できます。ディープラーニング推論オプティマイザーおよびランタイムが含まれ、ディープラーニング推論アプリケーションにおける低レイテンシ、高スループットを実現します。

JetPack 4.6 には TensorRT 8.0.1が含まれます。

cuDNN

CUDA Deep Neural Network ライブラリはディープラーニング フレームワーク用の高パフォーマンスなプリミティブを提供します。フォワード畳み込み、バックワード畳み込み、プール、正規化、アクティベーション層などの標準ルーチンが高度に調整されて実装されています。

JetPack 4.6 には cuDNN 8.2.1 が含まれます。

CUDA

CUDA Toolkit は C や C++ の開発者が GPU アクセラレーション対応アプリケーションを開発するための統合開発環境を提供します。このツールキットには NVIDIA GPU 用コンパイラ、Math ライブラリ、アプリケーションのデバッグおよびパフォーマンスの最適化のためのツールが含まれます。

JetPack 4.6 には CUDA 10.2 が含まれます。

Multimedia API

Jetson Multimedia API パッケージは柔軟なアプリケーション開発のための下位レベルの API を提供します。

カメラ アプリケーション API: libargus はカメラ アプリケーション用の下位レベルのフレーム同期 API を提供します。フレーム単位のカメラ パラメータ コントロール、複数台の (同期を含めた) カメラ サポート、EGL ストリーム出力に対応しています。ISP を必要とする RAW 出力 CSI カメラは libargus または GStreamer プラグインで使用できます。どちらの場合も V4L2 メディアコントローラー センサー ドライバー API を使用します。

センサー ドライバー API: V4L2 API はビデオのデコード、エンコード、フォーマット変換、スケーリング機能を利用できます。エンコード用 V4L2 はビット レート制御、品質プリセット、低レイテンシのエンコード、一時的なトレードオフ、モーション ベクター マップなど多くの機能を利用できます。

JetPack 4.6 でのマルチメディア関連の新機能:

  • SVC (Scalable Video Coding) H.264 エンコーディングのサポート
  • YUV444 8/10 ビット エンコーディングおよびデコーディングのサポート

コンピューター ビジョン

VPI (Vision Programing Interface) は PVA1 (Programmable Vision Accelerator)、GPU、CPU 上に実装されたコンピューター ビジョン/画像処理アルゴリズムを提供するソフトウェア ライブラリです。

OpenCV はコンピューター ビジョン、画像処理、機械学習向けの主要なオープン ソース ライブラリです。

VisionWorks2 はコンピューター ビジョン (CV) や画像処理向けのソフトウェア開発パッケージです。

JetPack 4.6 には VPI 1.1が含まれます。

  • 新しいアルゴリズム
    • オプティカル フロー
    • ラプラシアン ピラミッド
    • 画像のヒストグラム
    • ヒストグラム均等化
    • 背景差分
  • Python バインディングの開発者プレビュー

JetPack 4.6 には OpenCV 4.1.1 が含まれます。

Jetpack 4.6 には Visionworks 1.6 が含まれます。

1PVA は Jetson AGX Xavier シリーズと Jetson Xavier NX でのみ提供されます。
2JetPack 4.6.x 以降、VisionWorks は含まれません。代わりに、VPI ライブラリをコンピューター ビジョンや画像処理に使用してください。こちらの発表内容をご覧ください。

開発者ツール

CUDA Toolkit は C や C++ の開発者が CUDA ライブラリを使用して GPU アクセラレーション対応の高性能アプリケーションを開発するための統合開発環境を提供します。このツールキットには Nsight Eclipse Edition、Nsight Compute をはじめとするデバッギングおよびプロファイリング ツール、アプリケーションのクロスコンパイル用ツールチェーンが含まれます。

NVIDIA Nsight Systems はシステム全体を網羅する低オーバーヘッドのプロファイリング ツールで、ソフトウェアのパフォーマンスを分析して最適化するために必要なインサイトが得られます。

NVIDIA Nsight Graphics はグラフィックス アプリケーションのデバッグやプロファイリング用のスタンドアロン アプリケーションです。

JetPack 4.6 には NVIDIA Nsight Systems 2021.2 が含まれます。

JetPack 4.6 には NVIDIA Nsight Graphics 2021.2 が含まれます。

詳細は リリース ノート をご覧ください。

サポート対象の SDK とツール

Deepstream SDK は AI ベースのマルチセンサー処理やビデオおよび音声理解のための分析ツールキットです。

次期バージョンの NVIDIA DeepStream SDK 6.0 は JetPack 4.6 をサポートします。

NVIDIA Triton™ Inference Server を使用すると、AI モデルの大規模な展開が容易になります。Triton Inference Server はオープンソースで、NVIDIA TensorRT、TensorFlow、ONNX Runtime でトレーニング済みの AI モデルを Jetson に展開できます。Jetson では、Triton Inference Server は C API と直接統合するための共有ライブラリとして提供されます。

NVIDIA Triton Inference Server Release 21.07 は JetPack 4.6 をサポートしています。

PowerEstimator はカスタムの電力モード プロファイルを簡単に作成し、Jetson モジュールの消費電力を推定できる Web アプリです。

PowerEstimator v1.1 は JetPack 4.6 をサポートしています。.

クラウドネイティブ

Jetson により、コンテナーやコンテナー オーケストレーションなどの クラウドネイティブ テクノロジをエッジで利用できるようになります。NVIDIA JetPack には NVIDIA Container Runtime と Docker 統合が含まれ、Jetson プラットフォーム上で GPU アクセラレーションを活用したコンテナー化されたアプリケーションを実現できます。

Nvidia NGCでは、Jetson 向けの複数のコンテナー イメージをホストしています。サンプルやドキュメントを使用したソフトウェア開発に適しているものもあれば、実稼働ソフトウェアの展開に適しており、ランタイム コンポーネントのみを含むものもあります。詳細とコンテナー イメージの一覧は、Cloud-Native on Jetson のページをご確認ください。

JetPack 4.6 での新機能:

新しい CUDA ランタイムおよび TensorRT ランタイム コンテナー イメージでは、CUDA および TensorRT ランタイム コンポーネントをホストからマウントするのではなく、コンポーネントがコンテナー自体に含まれます。これらのコンテナーの目的は、AI アプリケーションをコンテナー化して展開することです。なお、L4T ベースのコンテナーは引き続き、CUDA および TensorRT コンポーネントをホストからマウントすると想定される既存のコンテナー化されたアプリケーションをサポートします。


サンプルやドキュメントの一覧は JetPack 関連資料をご参照ください。

旧バージョンの JetPack については、 JetPack アーカイブをご覧ください。