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大手半導体商社が実践。G 検定や NVIDIA DLI を活用して AI のプロフェッショナルを育成する!

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日本の半導体商社は 2010 年代以降、業界の再編が加速しており、企業間の競争が激化しています。そうした状況にもかかわらず、 2023 年 3 月期決算で 連結売上高が過去最高の 1 兆円を超えるなど 株式会社 マクニカ (以下、マクニカ)は業界上位の地位を確かなものにしました。社員の 3 人に 1 人が技術者という強みを活かした手厚いサポート力や AI 関連事業では最先端の技術を案件に適用できる高い技術力がマクニカの事業を支えています。彼らの技術者が進んで活用しているのが NVIDIA DLI (Deep Learning Institute) です。

NVIDIA 製品担当の全員が G 検定合格、資格試験を有効活用し、挑戦する文化

マクニカの強みは「お客様の課題を技術サポート部隊が手厚くサポートできること」だとマクニカ クラビスカンパニーで NVIDIA 関連の営業部門を統括する内田氏は語っています。このことは、従業員構成において社員の 1/3 を技術者が占めることが裏付けられていますが、社員のスキルアップのためのモチベーションも高いことも注目すべき特徴です。

会社としては技術者に、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の受験を推奨していますが、NVIDIA 製品を担当する部門では「日本ディープラーニング協会の G 検定 (ジェネラリスト検定) をほぼ全員が自主的に受験し合格している」とのこと。マクニカ全体では 100 名以上が合格しており、そのなかには多くの営業担当者はもちろんオペレーション部門の事務職の社員まで含まれています。ほかにも日本ディープラーニング協会の E 資格 (エンジニア資格) や認定 Kubernetes アプリケーション開発者 (CKAD) 試験、TensorFlow デベロッパー認定証取得に挑戦した社員もいるそうです。こうした「挑戦する文化」に対して、受験費用の補助金制度を作るなど、会社としても個人のスキルアップを支援しています。

また、NVIDIA 関連の技術部門を統括する野本氏は、とくに NVIDIA 担当の技術者が活用を進めているのが NVIDIA Deep Learning Institute (以下、DLI) だといいます。技術者にとってどのようなメリットがある学習コンテンツなのでしょうか?

内田氏 (左) と、野本氏 (右)

はじめてディープラーニングを学ぶひとに、座学も演習環境も提供

マクニカの NVIDIA 担当者は、サーバー ビジネス、ネットワーク ビジネス、組み込みビジネスなど多様な背景を持った技術者が集まっており、現在のチームに異動する前は必ずしも AI に関わってきたわけではなかったそうです。

ネットワーク インフラの領域で経験を積んできたエンジニアの諸橋氏は、DLI の講師によるワークショップ「ディープラーニングの基礎」を受講したことで、スキルアップできたと語るひとりです。DLI は座学と Jupyter Notebook 上での演習の 2 つで構成されているが、演習で 「ニューラル ネットワークの学習 (トレーニング) が進むプロセスや Python コードが動く様子を実際に見て学ぶことができ、顧客と話すときにより詳しい話ができるようになった」とのこと。穴埋め式の演習問題なので、「失敗したまま覚えてしまうことがないように出来ている」こともうれしいと語りました。

おなじくネットワーク インフラの領域での経験が長い越野氏は、はじめて AI を作って、動かしてみたいと思ったときに、普段は利用しない高い性能を備えた GPU マシンを用意するのに苦労したそうです。「DLI はクラウド上に演習環境があり、準備が手軽で受講しやすかった」、また、「ディープラーニングの基礎は、Python の最低限の知識だけで学び始めることができたことがとても良かった」と話している。

様々なアプリケーションのプロフェッショナルを目指す方に、体系化された知識を提供

DLI が対象としているのは、AI 分野の初心者だけではありません。アクセラレーテッド コンピューティング、データ サイエンス、ディープラーニング、グラフィックスやシミュレーション、インフラストラクチャなど、多様な分野や領域ごとにコンテンツが用意されています。

Transformer ベースの自然言語アプリケーション構築」は、ディープラーニングの基礎を理解できている方向けの上級者向けコースです。受講した松山氏によると、「講師がその分野のプロフェッショナルであることが分かったし、多くの図を使った非常に丁寧な説明があり、理解が難しい Transformer のモデルのアーキテクチャーについて視覚的に理解できた」とのこと。

HPC や ディープラーニングを含む GPU コンピューティングの基礎になっているCUDA を初歩から学ぶ「CUDA C/C++ によるアクセラレーテッド コンピューティングの基礎」も日本語の人気コースの 1 つです。技術ブログを書くうえで CUDA を理解する必要があったという海上氏は、「イチから勉強しようと分厚い参考書を読んだが、正直なところ理解が怪しい部分が残ってしまった」。しかし、CUDA の 8 時間のワークショップに参加すると「簡単にしくみを理解できるようになった」と話してくれました。

「Transformer ベースの自然言語アプリケーション構築」修了証取得者: 左から松山氏、古瀬氏
「ディープラーニングの基礎」修了証取得者: 中央から越野氏、諸橋氏、海上氏

大学での学びにもおすすめ。ベンダー ロックインしない NVIDIA の学習コンテンツ

「実務においてこれから AI や GPU を使う予定がある人にはぜひ受講して欲しい」と古瀬氏は語ってくれました。「DLI はベンダーロックインの色が薄く、最新の技術を体系的に学ぶことにフォーカスしたコンテンツ」なので、GPU を使う方はもちろん、そうでない方にも受講のメリットがあると考えています。

実際、立命館大学のラック教授は、研究室の学生の学びに DLI の「自分のペースで学べるコース」を活用している。また、ラック教授自身も「DLI 大学アンバサダー」に認定されており、学内外で「講師によるワークショップ」を開催した実績があります。他にも、DLI 教育キットプログラムなど教員向けの無償で使えるコンテンツや特典が用意されているので、ぜひご確認ください。

DLI の受講方法

マクニカの技術者が語ってくれたように、 DLI は様々な分野の最先端の学びを体系的に提供しています。受講形態も複数存在するので、自分に合った受講形態とコンテンツを選ぶことが可能です。

講師によるワークショップ

  • 日本国内では 株式会社 日立アカデミー が「講師によるワークショップ」を提供しています。
  • 現在、「ディープラーニングの基礎」と「AI を応用した予知保全」をラインナップしておりますので、最新の開催状況をご確認ください。

自分のペースで学べるオンライン コース

  • こちらの Web ページからコースの一覧がご覧いただけます。NVIDIA の開発者アカウントへのサインインと一部のコースではクレジット カードによるお支払いが必要です。
  • 法人のお客様で 10 コース以上 (あるいは 10 名以上) のラーニング クレジットのご購入を希望される場合は、こちらのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
  • また、現在 NVIDIA 開発者アカウントにご登録いただくと対象の DLI コースを 1 コース無償で受講できるキャンペーンを実施しております。(※キャンペーンは予告なく終了する場合がございますので、お早めにお申し込みください。)

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